3年もの研究・開発を繰り返して遂に実現化したブランド初の「機械式アラーム」モデル

アラーム機構とは、予め設定した時刻に音や振動で知らせる機能です。機械式時計のアラーム音はハンマーがゴングを叩くことで生じる金属音で、味わい深く懐かしい音色が特徴です。

当社ではその音色の質を高め、響音の長さをさらに延ばすために、ミニッツリピーターのように通常の約2倍の長さのゴングを新たに開発し、ムーブメントの外周に内蔵しました。また、アラーム音をケース外に最大限響かせるために、インナーリング下（文字盤外周）に12ヶ所の通音用ノッチを設ける工夫も施しています。「M MODEL A」のムーブメントには、時計本体とアラーム機能用の2つの香箱（動力を蓄えるゼンマイ）が搭載されており、1つのローター部品が右回転することで時計用のゼンマイを、同ローターが左回転することでアラーム用のゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。

さらに、この時計にはインナーリングと回転ベゼルにそれぞれ24時間目盛りが配されており、文字盤上の時短針とGMT針を組み合わせることで、同時に3ヶ国の時刻を読み取ることが可能です。この自社製ムーブメントは設計から開発までに約3年の月日が費やされました。